
2週間なら5〜10GBが目安です。マップは1日あたり約50MB、カメラ翻訳は約100MBと、思ったより軽く済みます。消費を押し上げるのは動画で、SNSのスクロールは1時間で約600MB、HD動画のストリーミングは約1.5GBです。動画はホテルのWi-Fiで見るなら3〜5GBで足ります。
日本は世界で最も接続環境が整った国のひとつですが、それでも旅行者がデータ量を読み違えることが最も多い場所でもあります。リアルタイム翻訳に、複雑な鉄道網のナビ、ラーメンの一杯ごとのアップロードまで、消費は自宅より速く伸びます。10日目にデータが尽きることも、使いきれないデータに払いすぎることもないよう、現実的なプランをご紹介します。
日本でネットにつなぐ方法は3つあります。契約中のプランでローミングする、着いてから日本のプリペイドデータSIMを買う、出発前に旅行用eSIMを入れておく、のいずれかです。ローミングは一番手軽ですが料金は明らかに一番高く、しかもマップや翻訳を最も頼りにする日ほど痛手になります。現地のプリペイドSIMは1GBあたりの単価は安いものの、日本で売られている訪日者向けSIMはほとんどがデータ専用です。手持ちのSIMを抜くことになるので自分の番号で通話やSMSが受けられなくなり、到着日の時間を市内へ向かう電車ではなくカウンターの行列で使うことになります。日本には長年運用されてきた全国ネットワークが3つあり(NTTドコモ、ソフトバンク、KDDI au)、旅行用eSIMは現地SIMと同じパートナーネットワークを使います。自宅のWi-Fiで設定でき、着陸すればそのまま使え、物理SIMを入れ替えずに併用できます。迷っているなら、eSIM・現地SIM・ローミングの比較をご覧ください。
現地SIMの値段と比べていますか。日本政府観光局(JNTO)は訪日客に、ビックカメラやヨドバシカメラのような家電量販店で30日間1GBのデータプランが3,000円前後と案内しています。現実には5〜10GBほしい旅行にとって1GBあたりの単価はかなり高く、しかも到着初日の午後にカウンターへ足を運ぶ手間は変わりません。
日本旅行では3つが大半を占めます。Googleマップ(鉄道網が複雑なので常時起動)、Google翻訳(特に、メニューや看板をリアルタイムで読み取るカメラモード)、そして自宅への写真や短い動画の送信です。マップと翻訳は意外なほど軽く、消費を静かに倍増させるのは動画(自分のものと、勝手に再生されるフィードの両方)です。
ほとんどの旅行者は、2週間で5GB〜10GBの範囲に収まります。これを目安にしてください。
| アクティビティ | おおよそのデータ消費 |
|---|---|
| マップとナビ | 約50MB/日 |
| 翻訳(カメラモード) | 約100MB/日 |
| メッセージ+写真 | 約150MB/日 |
| SNSのスクロール | 約600MB/時 |
| HD動画のストリーミング | 約1.5GB/時 |

ポケットWi-Fiは10年前なら理にかなっていました。今では、もうひとつ充電する機器が増え、空港で受け取って期限までに返却する手間があり、たいてい料金もeSIMより高い日額です。旅行用eSIMなら、同じ一流ネットワーク(NTTドコモやソフトバンク)を、持ち歩く物もなく、保証金もなく、返却カウンターもなしで使えます。
自宅でWi-Fiを使ってeSIMをインストールしておき(カウントは始まりません)、成田・羽田・関西に着いたら2つだけ行います。Zwitchyをデータ回線に設定し、そのデータローミングをオンにします。電車のホームに着く前には接続できているので、SuicaやPasmoのチャージや、正しい特急を見つけるのに間に合います。その回線のデータローミングは「eSIMのパートナーネットワークを使う」という意味だけで、契約中のキャリアにつながることはありません。自分の回線のデータ通信はオフのままにしておいてください。自宅のWi-Fiが使えるうちに、Visit Japan Webも入力しておきましょう。入国と税関申告をオンラインで済ませられるデジタル庁のサービスで、発行される2次元コードを税関申告の電子ゲートで提示します。このゲートは国際空港7か所にあり、成田・羽田・関西もその中に含まれます。
迷ったら10GBから始めましょう。2週間の旅行の大半をカバーでき、足りなくなってもアカウントから数秒でチャージできます。
eSIM対応のスマホなら、日本のネットワークで使えます。iPhone XS/XR以降、Google Pixel 3以降、最近のSamsung Galaxyのフラッグシップなどです。注意点が2つ。スマホはSIMフリー(キャリアのロックなし)である必要があり、また日本で購入した一部のiPhoneはeSIMが無効になっていることがあるので、頼りにする前に、設定 → 一般 → 情報 でEIDが表示されるか確認してください。eSIMは物理SIMと並行して動くので、通話とSMSは自分の回線のまま残し、モバイルデータだけZwitchyに切り替える人が多いです。

日本のカバー状況は実際に良好で、規制当局が数字を公表しています。総務省は携帯各社の報告をもとに、2024年度末時点の全国の5G人口カバー率を98.4%としており、都道府県別では88.4%から99.9%まで幅があります。東京と大阪はその上限に近いので、マップやリアルタイム翻訳は快適です。
これほど山の多い国では、人口カバー率は実態より良く見えます。人口の大半が都市に集まっているからです。京都の寺院、紀伊半島、富士登山では4Gや不安定な電波に細るので、日帰りにはオフラインマップをダウンロードし、出発前にオフライン準備チェックリストにも目を通しておきましょう。新幹線はほぼ連続して電波が入りますが、トンネルで途切れるので、移動中に必要なものは先に読み込んでおいてください。
日本と別の国を組み合わせますか。韓国と台湾はそれぞれ独自の国内ネットワークなので、アジアの周遊プランで全行程をまとめてカバーしない限り、区間ごとにプランが必要です。バンコクに立ち寄るならタイのデータガイドが同じ計算をしていますし、台湾のガイドでは台北から西海岸を下って高雄までの区間の目安を出しています。容量を選ぶ準備はできましたか。
日本の一流パートナーネットワークに接続します。現地SIMやレンタルのポケットWi-Fiが使うのと同じ回線です。スマホがその場所で最も強い電波を自動で選ぶので、選んだり設定したりする必要はありません。
5〜10GBを目安にしてください。10GBあれば、マップと翻訳を一日中使い、SNSに投稿しても、2週間の旅行の大半をカバーできます。動画をホテルのWi-Fiだけにとどめるなら3〜5GBで足ります。
ほとんどの旅行者にとってはそうです。使うネットワークは同じですが、空港で受け取る物も、毎晩充電する機器も、期限までに返す手続きもなく、保証金も不要です。
はい、ただしeSIMの回線だけです。旅行用eSIMでは、この設定は日本でeSIMのパートナーネットワークを使うようスマホに伝えるだけです。契約中のキャリアの料金でローミングしないよう、自分の回線のデータはオフのままにしてください。
新幹線の沿線はほぼ連続して電波が入り、トンネルで短く途切れる程度です。地方の谷あい、紀伊半島、富士山の高い区間では4Gに落ちたり圏外になったりするので、出かける前にオフラインマップをダウンロードしておきましょう。
iPhone XS/XR以降、Google Pixel 3以降、最近のSamsung GalaxyのフラッグシップはいずれもeSIMに対応しています。ただしSIMフリー(キャリアのロックなし)である必要があります。設定 → 一般 → 情報 でEIDが表示されるか確認してください。なお、日本で購入した一部のiPhoneはeSIMが無効になっています。詳しくは対応機種チェックリストをご覧ください。