
4都市で14泊。すべて新幹線でつながり、出発前に入れておく日本用 eSIM 1枚でカバーできます。地図、翻訳、乗換アプリで1日およそ 500MB から 1GB。10GB あれば2週間は余裕で、空港でポケット Wi-Fi を借りる必要はありません。
初めての日本はたいてい東京、京都、大阪を回って戻る形です。1週間なら十分ですが、2週間だと少し物足りません。西へ向かう途中で大阪を金沢に置き換え、広島で締めると、有名どころはそのままに日本海側の寄り道が加わります。しかも来た道を戻る必要がありません。
14泊を4つの拠点に分けるので、移動だけで終わる日がありません。最長区間で3時間、最短は2時間を大きく下回るため、移動日でも午後は自由に使えます。所要時間は目安です。季節ダイヤで変わるので、予約時に確認してください。
| 区間 | 列車 | 所要 | 泊数 |
|---|---|---|---|
| 東京 | 空路で到着 | - | 4 |
| 東京から金沢 | 北陸新幹線 かがやき・はくたか | 約2時間30分から3時間 | 2 |
| 金沢から京都 | 北陸新幹線で敦賀、サンダーバードに乗換 | 約2時間 | 5 |
| 京都から広島 | 山陽新幹線 のぞみ・ひかり | 約1時間40分から2時間 | 3 |
東京発の帰国便が安いなら、逆回りでも構いません。以下の通信まわりの話は、進む向きが変わっても同じです。

東京が乗り継ぎ空間ではなく街として見えてくるには、最低4泊が必要です。東京はひとつの街というより中心地の連なりで、無理につなげず1日に1つか2つに絞るのが現実的です。西に渋谷と新宿、北東に上野と浅草、南に銀座と湾岸。

地下鉄に乗りっぱなしになりますが、データ量が最初に効いてくるのがここです。旅行者にとって東京の路線網を読めるものにしているのは乗換アプリで、オフラインでは役に立ちません。ホーム番号も出口の記号も遅延情報も、すべて通信で取ってきます。運賃そのものはスマホの IC カードで済みます。
乗り換えなしの1本です。北陸新幹線が東京駅から山を越えて日本海側へ下ります。かがやきが速達で約2時間半、全車指定席なので飛び乗るのではなく席を取る形です。はくたかは停車が多く3時間ほどで、自由席車があります。
定番ルートではなくこちらを選ぶ理由が金沢です。江戸期の町割りがよく残っていて、武家屋敷や茶屋街は再現ではなく実際の街並みです。兼六園は国内有数の庭園として必ず名前が挙がります。庭園、城址、茶屋街ひとつ、市場まで見るなら2泊で足ります。

多くの旅程がいまだに間違って書いているのがこの区間です。2024年3月まで、特急サンダーバードは金沢から京都まで直通していました。北陸新幹線が敦賀まで延伸したことでその直通はなくなり、いまは金沢から敦賀まで新幹線、敦賀でサンダーバードに乗り換えて京都へ下ります。接続は考慮されていて合計はいまも2時間ほどですが、直通ではなく乗り換えです。
金沢から京都へ直通のサンダーバードに乗れと書いてある案内は、2024年3月より前のものです。敦賀乗り換えの2本立てで予約すれば、時刻表の見え方がそろいます。
5泊は多そうに見えて、着くとそうでもありません。京都の見どころは平坦な盆地のふちに散らばっていて、その間の移動が地図の印象より時間を食います。5泊あれば東と西を別の日に回し、北の奥に1日充て、それでも予定を詰めない日が1日残ります。

別枠で行く価値がある日帰り先が奈良です。京都から1時間もかからず、寺と公園の規模は京都にはないものです。朝早めに。鹿はどこにでもいますが、昼前には人もどこにでもいます。

再び新幹線で、山陽線を西へ。のぞみが最速で1時間半すこし。ひかりは2時間近くかかりますが、後述する理由で重要です。鉄道パスで実際に乗れるのはこちらです。
平和記念公園と資料館には2泊あれば足ります。多くの人が午後だけでなく丸1日をゆっくり充てたいと考える場所です。3泊目は宮島のためで、削って後悔しがちなのがここです。島までは電車とフェリーですぐ。日帰り客が帰ったあとまで残ることに意味があります。

ひとつの答えはありません。断言してくる情報は当て推量です。全国パスは長距離をかなり乗る前提の値段で、この旅程は14泊で4都市、国内を縦断する走り方ではありません。決めつけずに、実際に乗る区間で計算してください。
ただし、どちらを選ぶ場合でも変わらない決まりがひとつあります。全国パスは東海道・山陽新幹線ののぞみとみずほには使えません。京都から広島の区間でまさに選びたくなる速達列車です。ひかりにして20分ほど余分にかけるか、パス利用者向けに JR が別売りしている券を買うかのどちらかです。公式の規定はこちら。
このルートで計算する価値があるのは地域パスのほうです。全国パスは国内を縦断する人向けで、2週間で4都市はその旅ではありません。
旅のどれだけがスマホを通るかという点で、日本は特殊です。鉄道の経路検索、メニューや標識の翻訳、きっぷや IC カードのアプリはどれも通信ありきで、この国が楽になるか手間になるかの分かれ目になります。そのぶん1日の使用量はビーチ旅より多く、動画中心の旅より少なくなります。
| 用途 | 1日の目安 |
|---|---|
| 地図と乗換検索 | 150 から 300MB |
| 翻訳、カメラと文字 | 50 から 150MB |
| メッセージと写真共有 | 100 から 250MB |
| 調べもの、予約ときっぷ | 100 から 200MB |
| 長い区間でたまに動画 | 1時間 300MB 以上 |
多くの人が1日 500MB から 1GB に収まるので、10GB あれば2週間を余裕を持ってカバーできます。仕事をする、新幹線で動画を見る、ノートパソコンをつなぐなら 20GB にしてください。

電波の心配は要りません。日本の回線は都市部を離れても密で速く、北陸の海沿いも宮島のフェリーも例外ではありません。切れるのは新幹線の長いトンネルくらいで、それはデータを増やす理由ではなく、その日の地図をオフライン保存しておく理由です。
やめる価値があるのは、空港でのポケット Wi-Fi レンタルです。充電して、受け取って、期限どおりに返す2台目の端末で、人ではなく荷物1つ分をカバーするもの。eSIM なら同じことを、返却なしでこなせます。出発前に入れておけば、入国審査へ歩いている時点でつながっています。データ量の詳しい計算は日本で本当に必要なデータ量にまとめています。
回れます。金沢を外し、京都と広島を1泊ずつ削ってください。10泊で東京、京都、広島となり、初めての日本の定番の形になります。金沢から削るのは、西へ進む流れの中で唯一の寄り道だからです。
必ずしも必要ではありません。14泊で4都市は長距離の本数が少なく、個別に買うほうが有利になりやすいケースです。決める前に4区間を実額で比べてください。全国パスだけでなく地域パスも見る価値があります。
ありません。2024年3月から北陸新幹線が敦賀まで走り、特急サンダーバードは敦賀と京都・大阪の区間を担当しています。敦賀で乗り換えます。合計の所要はいまも2時間ほどです。
できます。この行程は日本国内で完結するので、日本のプラン1つで4都市とその間すべてをカバーします。またぐ国境はなく、都市を移動しても切り替えるものはありません。
1人か2人なら eSIM のほうが手軽です。受け取りも返却もなく、追加で充電するものもなく、カウンターを探した時点ではなく着陸した時点から使えます。ポケット Wi-Fi が向くのは、1回線を分け合うグループです。