
社員の出張用に、会社が購入し、送信し、管理するデータ通信専用のeSIMです。国、データ容量、日数は会社が選び、使用状況を確認でき、支払いは1通の請求書にまとまります。出張者はワンタップでインストールするだけで、通話とSMSは自分のSIMのまま使えます。
出張中のデータ通信を、いまだに昔ながらのやり方で済ませている会社は少なくありません。会社の回線契約のままローミングして翌月に請求書が届くか、空港でSIMを買ってくしゃくしゃのレシートを経費精算に回すか。法人向けeSIMなら、この判断を出張前に、出張を手配する担当者の手で済ませられます。
このガイドでは、法人向けeSIMとは何か、個人向けの旅行用eSIMや通信キャリア契約でのローミングとどう違うのか、日々の運用はどうなるのか、どんなチームに最も向いているのかを解説します。導入をすでに決めているなら、Zwitchy for Businessから利用を申し込めます。
どれも海外でスマホをネットにつなぐ手段です。違うのは、誰がプランを選ぶのか、誰が利用状況を把握できるのか、そしてあとで誰が事務処理をするのかです。
| 法人向けeSIM | 個人の旅行用eSIM | 会社契約でのローミング | |
|---|---|---|---|
| 購入するのは | 会社(出張前に) | 社員(あとで経費精算) | 誰でもない(スマホが着陸した時点で始まる) |
| 管理するのは | 管理者が一時停止やデータ追加をできる | 社員本人のみ | 通信キャリアのルールと上限次第 |
| 見えるもの | 人・国ごとの使用量 | 購入ごとの領収書 | 翌月の請求書の1行 |
| 事務処理 | 残高も請求書もひとつ(VAT番号入り) | 出張ごとに経費精算が1件 | 通信キャリアの請求書(番号ごとに分かれることも多い) |
| 電話番号 | 社員自身のSIMにそのまま | 社員自身のSIMにそのまま | 同じSIM、同じ番号 |
ローミングがいつも高いわけではありません。EU域内では「ローム・ライク・アット・ホーム」のルールにより、ほとんどの旅行者がEU加盟27か国とアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーで、さらに2026年1月からはモルドバとウクライナでも、国内プランのデータ容量をそのまま使えます。この規則は2032年まで有効です。企業にとっての落とし穴は、それ以外の地域です。イギリス、スイス、トルコ、アメリカ、アジアは対象外で、想定外の請求はそこから生まれます。どこまでが対象かは、EUローミングが途切れる場所のガイドで境界線を整理しています。
§The validity of this Regulation is set for 10 years, until 2032.
Zwitchy for Businessは、総務担当者がひとりですべてこなせるように作られています。IT部門が何かを設定する必要はありません。
出張者が自分のZwitchyアカウントからeSIMをリクエストすることもできます。リクエストは管理者に届き、管理者はワンクリックで承認するか、却下します。
法人向けeSIMの価値は、1回の出張のデータが安くなることではありません。チーム全体で、毎月無理なく回せる管理体制と事務処理にあります。
このCO2の数値は、Fraunhofer IZMがGiesecke+Devrientの依頼で実施した独立系ライフサイクル調査に基づいています。物理SIMカードはライフサイクル全体で229 g CO2e、eSIMは123 gとされており、物理的な旅行用SIMを買う場合と比べると、eSIM 1枚あたり約106 g CO2eの削減になります。
社員のスマホをIT部門が管理しているなら、最初の出張の前にひとつだけ確認してください。社員がeSIMを追加することは許可されていますか? Appleではデバイス管理によって会社のiPhoneでのeSIMの変更を制限でき、制限されたスマホではインストールができません。
法人向けeSIMが本領を発揮するのは、社員が頻繁に、多くの国へ出張し、あとで誰かが費用について説明しなければならない場面です。
もちろん、何にでも向いているわけではありません。法人向けeSIMはデータ専用なので、現地の電話番号は付きません。通話とSMSは社員自身のSIMで行います。スマホがeSIMに対応している必要がありますが、ここ数年に発売された機種ならほとんどが対応しています。例外は対応チェックリストにまとめています。また、再販には使えません。あくまで自社の社員のためのものです。
あわせて読みたいのは、eSIMの本当の仕組みと、そのまま使える規程例付きの管理者向けガイド:海外出張する社員のモバイルデータの2本です。
会社が社員の出張用に購入し、管理するデータ通信専用のeSIMです。国、データ容量、日数は会社が選び、使用状況を確認でき、支払いは1通の請求書で済みます。社員はワンタップでインストールするだけです。
はい。法人向けeSIMはデータ通信だけを担うので、社員は自分のSIMで通話、SMS、ログイン用の認証コードを受け取れます。デュアルSIMに対応したスマホなら、2つの回線を並行して使えます。
管理者がワンクリックでeSIMを一時停止し、あとで再開できます。まだ誰もインストールしていないeSIMは取り消すこともできます。また、パッケージの日数は現地で初めて接続したときから数え始めます。
はい。ダッシュボードからチャージすれば、出張者は同じeSIMをそのまま使い続けられます。新しいQRコードも再インストールも不要です。
御社の管理者が、人、国、時刻ごとの使用量を確認できます。データはEU内に保管され、締結いただくデータ処理契約の対象です。何が記録されるのかは、出張者にも伝えておきましょう。