限定オファー|初めてのeSIM購入が10%OFF!クーポンコード:
ヨーロッパ14分で読めます

ETIASはまた延期:ヨーロッパ旅行に必要なもの

ETIASはまた延期:ヨーロッパ旅行に必要なもの(ヨーロッパの旅行ガイド)
Zwitchyチーム
2026年9月28日に公開

始まっていません。ETIAS(欧州渡航情報認証制度)は運用されておらず、申請も受け付けていません。EUは2026年第4四半期という目標を取り下げ、新しい開始日も示していません。いま料金を取るサイトは公式ではありません。この冬、EU域外からの旅行者が向き合うのはEES(出入国システム)のほうで、国境での顔画像と指紋の登録、そして90/180日ルールの自動カウントです。

目次

最近ETIASを調べた人は、たぶん3つのことを聞いたはずです。2026年の終わりに始まる、料金は7ユーロ、今すぐ申請を。2026年9月28日時点で、どれも正しくありません。

実際はもっと地味ですが、そのぶん役に立ちます。ヨーロッパの新しい国境システムはすでに動いていて、滞在できる日数も入国審査の待ち時間も変えましたが、出発前に求めてくることは何もありません。以下のルールはすべて、EUの法令、欧州委員会、各国政府の情報にもとづいています。報道だけが伝えている内容は、そう明記しています。

ETIASはもう始まっている? 答えはまだ。2026年7月に変わったこと

欧州委員会の公式ページの説明ははっきりしていて、もう日付すら載っていません。

ETIASは現在運用されておらず、現時点で渡航認証の申請は受け付けていません。欧州連合は、ETIASの具体的な開始日を、運用開始の数か月前にお知らせします。

欧州委員会「スマートボーダー」

2026年7月までは、ETIASは2026年第4四半期に始まるというのが公式の説明でした。ところが7月上旬、システムを構築・運用するEUの機関eu-LISAが2026年の開始はもう無理だと結論づけたとフィナンシャル・タイムズが報じ、7月8日にはEuronewsも続きました。その後、公式ETIASサイトから2026年第4四半期の日付が、何の告知もなく消えました。

法的にETIASを始められるのは、ETIAS規則第88条にもとづく欧州委員会の決定だけで、EU官報への掲載が必要です。その決定はまだ存在しません。2027年開始という話は報道の見立てで、公式な日付ではありません。欧州委員会は、開始の数か月前には知らせると約束しています。

💡

この冬の旅行にとっての結論は単純です。申請するものは何もありません。今から2027年初めまでにヨーロッパへ行くなら、ETIASは旅に一切関係ありません。

先送りが続く開始日

ETIASの導入が決まったのは2018年。それ以来、発表された開始日はすべて先送りされてきました。主なものは次のとおりです。

発表の時期開始目標発表元
2018年7月2021年末まで欧州委員会
2021年3月2022年末まで欧州委員会
2023年3月2024年に延期欧州委員会の報道官(報道による)
2024年6月2025年前半Frontex
2025年3月2026年第4四半期EU各国の内相
2026年7月日付なし公式ETIASサイト(日付を削除)

今回の延期の理由は、すでに国境で目に見えています。FTの記事を伝えた報道によると、当局者たちは、すでに長くなった列に2つ目の新システムを加えるより、先に出入国システムを落ち着かせたいと考えていました。そして、このシステムこそが、実際にあなたの旅に関わってくる部分です。

いまETIASの料金を取るのはEUではない

まだ存在しないシステムに、すでに詐欺ビジネスが群がっています。EUの国境管理機関Frontexは2024年6月、ETIASの非公式サイトを100以上確認したと発表し、その中にはすでに申請を受け付けているとうたうサイトもいくつかあるとしています。公式サイトはeuropa.eu/etiasだけです。

現時点でETIASを販売しているウェブサイトは、すべて不正に販売しています。申請は、受付が始まってから、EUの公式ウェブサイトでのみ行ってください。

英国政府「EU出入国システム」ガイダンス(2026年4月10日更新)

ETIASが始まれば、法律上は民間の代行業者が代わりに申請することも認められますが、それより前はありえません。EUの公式サイトは、どれもeuropa.euで終わります。ETIASで検索して上位に出てきたサイトが2026年にカード払いを求めてきたら、そのタブは閉じましょう。

始まったらETIASはどんな制度になる?

ETIASはいずれ、ビザが不要な旅行者向けのオンライン渡航認証になります。アメリカのESTAや英国のETAとよく似た仕組みです。ビザではなく、規則にも、自動的に入国できる権利を与えるものではないとはっきり書かれています。

ルール
料金20ユーロ。委任規則(EU) 2025/1411で7ユーロから引き上げ
18歳未満・70歳超料金は無料。ただし認証自体は必要
有効期間3年間。パスポートの期限が先に切れる場合はそれまで
審査結果ほとんどは数分以内。法律上の期限は96時間
追加の対応を求められたら最大14日延長。面接があれば最大30日
対象国シェンゲン協定加盟29か国とキプロスの計30か国
必要な人ビザ免除対象の約59か国の国民
入国は保証される?いいえ。判断するのは国境警備官

20ユーロという料金は2025年7月16日の委任規則で決まり、理由の1つとして2016年からの物価上昇率30.12%を挙げています。適用はETIASの開始と同時なので、公式ページでまだ7ユーロとあるなら、単に情報が古いだけです。

対象は、ビザなしでシェンゲン圏を訪れられる国の国民です。日本もその1つで、アメリカ、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、ブラジル、メキシコ、イスラエルなども含まれます。アンドラ、モナコ、サンマリノ、バチカンの国民は対象外で、シェンゲンビザや居住許可をすでに持っている人も不要です。

アイルランドは30か国に入っていないので、ダブリンへの旅行にETIASは要りません。一方、スイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインは対象です。EU加盟国ではありませんが、シェンゲン協定には加わっているからです。

開始初日に入国を断られる人はいない

開始日が来ても、規則はETIASを少しずつ導入します。第83条はまず利用を任意とし、その後にもう一度だけ猶予を設けています。

ETIASの運用開始日から6か月間、ETIASの利用は任意とし、有効な渡航認証を所持する義務は適用しない。

規則(EU) 2018/1240 第83条第1項

欧州委員会は、この任意期間を最大6か月ずつ、2回まで延長できます。任意期間の後にはさらに6か月の猶予期間があり、任意期間が終わってから初めての入国なら、認証なしで国境を越えられます。つまりETIASがいつ始まっても、少なくとも6か月は誰も認証を必要とせず、その後の6か月も、最初の1回の入国は認証なしで認められます。

国境で本当に変わったこと:出入国システム(EES)

パスポートのスタンプに代わったのが、出入国システム(EES)です。2025年10月12日に始まり、2026年4月10日からはシェンゲン協定加盟29か国すべてで完全稼働しています。

それ以降に初めて国境を越えるとき、国境警備官か自動端末が、パスポートの情報、顔画像、4本の指紋を記録します。12歳未満の子どもは指紋を取られません。記録は最後に出国してから3年間、超過滞在した場合は5年間保存され、2回目以降の入出国はこの記録と照合されます。

シェンゲン圏に誰が出入りしたかをデジタルで追跡することで、超過滞在者を特定し、不正な移動を防ぎ、文書や身元の偽造と闘う態勢が整いました。

マグヌス・ブルンナー欧州委員(内務・移民担当)、2026年4月10日

規模は驚くほどです。欧州委員会の集計では、2026年7月27日までに1億4,500万件を超える入出国が登録されました。eu-LISAの第1四半期報告書によると、1月から3月までの入国拒否は19,985件で、そのうち4,353件は、認められた滞在日数をすでに使い切っていた人でした。

EESのために出発前にすることはありません。書類も料金もなく、英国政府のガイダンスも、国境に着く前に何もする必要はないと明言しています。

チューリッヒ空港のセルフサービス端末。シェンゲン圏の国境にあるEESの端末も仕組みは同じで、まずパスポートを読み取り、続いて顔と指紋を登録します。

EESの列、実際どれくらい待つ?

EUの公式な待ち時間の統計は公表されていないので、数字は業界からのものです。空港や航空会社は2026年2月の時点で最長2時間の待ち時間を報告し、夏には4時間以上になるおそれがあると警告しました。2026年9月4日のEuronewsの報道によると、7月のフランクフルトの平均待ち時間は120分。IATAは、EESでのパスポート審査に約90秒かかり、以前の20~25秒から大きく延びたとしています。

混雑時の安全弁も、1つが正式になくなりました。EESを段階的に導入した2025年の規則では、列が長くなりすぎたとき、各国は通過地点ごとに生体情報の登録を最長6時間止めることができました。この権限は開始から330日後の2026年9月7日に失効し、正式な延長は決まっていません。ただし9月中旬には、フランスやドイツを含む9か国が、新たな期限を設けずに生体情報の確認を止め続けることを非公式に認められたと報じられています。この冬の運用は、国境ごとにばらつきが出そうです。

事前登録アプリもありますが、使える場面はわずかです。FrontexのTravel to Europeアプリでは、到着の72時間前からパスポート情報と顔画像を送れます。ただし2026年6月30日付の公式FAQによると、審査全体に使えるのはスウェーデンに入国するときだけで、ポルトガルでは入国時の質問票にしか使えず、指紋も登録できません。

ドーバー、ユーロスター、ル・シャトル:審査は英国出発前

英国から船や鉄道で渡る場合、シェンゲン圏の国境は英国内にあります。英国政府のガイダンスによると、ドーバー港、フォークストンのユーロトンネル「ル・シャトル」、セント・パンクラス・インターナショナル駅のユーロスターでは、EESの審査を英国を出る前に済ませます。

セント・パンクラス駅には構内3か所にセルフサービスの事前登録端末があり、ドーバー港はウェスタン・ドックに専用の処理エリアを設けました。ドーバーとル・シャトルを車で利用する場合、夏の間はフランス警察が生体情報なしで記録を作っていたと2026年7月に報じられています。冬に渡るなら、事前に運行会社の最新情報を確認しましょう。

90/180日ルールは、システムが数えてくれる時代に

基本のルールは変わっていません。旅行者がシェンゲン圏全体に滞在できるのは、どの180日間をとっても90日までです。滞在中の各日から180日さかのぼって数えます。

加盟国の領域における滞在予定が、任意の180日間において90日以内であるもの。これは、滞在の各日に先立つ180日間を考慮することを意味する……

シェンゲン国境規則、規則(EU) 2016/399 第6条第1項

変わったのは、数える人です。EES以前は国境警備官がスタンプを手で数えていましたが、今はシステムがすべての入出国を記録していて、出国したその瞬間に超過滞在を検知できます。EES規則は、残りの日数を旅行者が確かめられるウェブサービスも用意していますが、カナダ政府によると、2026年4月10日より前のシェンゲン圏での滞在は数えられません。

計画を立てるなら、欧州委員会の短期滞在計算ツールが今も使えます。4月より前の旅行も含め、過去180日のすべての滞在を入力してください。オンラインのツールが古い旅行を忘れていても、国境は新しい旅行を把握しています。

今もつまずく人が多いパスポートのルール

シェンゲン国境規則の2つのルールが、毎年冬になるとチェックインで旅行者を足止めしています。どちらも新しいものではありません。パスポートは、シェンゲン圏を出る予定日から3か月以上の有効期間が残っていること、そして発行から10年以内であることが必要です。

2つ目のルールで特に引っかかりやすいのが英国の旅行者です。英国政府のフランス渡航情報は、2018年10月1日より前に更新したパスポートには旧パスポートの残り期間が上乗せされている場合があり、発行日が10年以上前になって、有効期限内でも入国に使えないことがあると注意しています。

英国を経由するなら:電子渡航認証(ETA)はもう必須

ヨーロッパ旅行の出入りをロンドンにする人は多く、英国独自の渡航認証はすでにしっかり動いています。2026年2月25日から、航空会社はETAが必要なのに持っていない旅行者の搭乗を拒否しています。

gov.ukの公式ETAページは、ほかのサイトでは料金が高かったり、政府のサービスをまねていたりすることがあると警告しています。料金は20ポンドで、支払いはgov.ukか公式のUK ETAアプリで行います。

スマホとデータの出番

国境では、どのシステムもスマホを必要としません。認証はパスポートにひもづけられ、EESが読み取るのは画面ではなく顔と指です。スマホが活躍するのは、国境の手前と、通過した直後です。

国境を抜けたら、あとはスマホが旅の中心です。シェンゲン圏の国々、英国、スイスなどは、ひとつのeSIMで39か国で紹介しているとおり1つの地域プランでカバーできます。EU圏の携帯プランを使っているなら、EUローミングが途切れる場所で境目を確認できます。最初にロンドンに着くなら、英国のガイドもどうぞ。

この冬のヨーロッパ旅行チェックリスト

地域全体のプランはヨーロッパの行き先ページに、英国だけのプランは英国のページにあります。

ヨーロッパのeSIMプランを見る →

2026年にヨーロッパへ行くのにETIASは必要?

いいえ。2026年9月28日時点でETIASは運用されておらず、申請も受け付けていません。EUは7月に2026年第4四半期という目標を取り下げ、新しい日付も決めていません。開始の数か月前には知らせると約束しています。

ETIASはいつ始まる?

公式な日付はありません。報道では2027年と見られていますが、日付を決められるのはEU官報に掲載される欧州委員会の決定だけで、その決定はまだありません。始まった後も少なくとも6か月は任意で、さらに6か月の猶予期間が続きます。

ETIASの料金はいくら?

20ユーロです。委任規則(EU) 2025/1411により、当初の法律の7ユーロから引き上げられました。18歳未満と70歳超は無料ですが、認証自体は必要です。料金がかかるのはETIASが始まってからです。

ETIASはビザ?

いいえ。ビザが不要な人向けのオンライン渡航認証で、アメリカのESTAや英国のETAに近いものです。有効期間は3年間かパスポートの期限までで、入国を保証するものではありません。判断するのは、あくまで国境警備官です。

EESとは? 何か準備は必要?

EESは、パスポートのスタンプに代わった出入国システムです。2026年4月10日から、顔画像、4本の指紋、すべての入出国を記録しています。出発前にすることはありません。登録は最初に国境を越えるときに行われるので、時間に余裕を持ってください。

EESは90日を自動で数えてくれる?

はい。すべての入出国を記録し、出国時に超過滞在を検知できます。残りの日数は公式のオンラインサービスで確認できますが、2026年4月10日より前の滞在は含まれないので、それ以前の旅行は欧州委員会の計算ツールで自分で数えましょう。

アイルランドやキプロスにETIASは必要?

アイルランドは不要です。シェンゲン圏にもETIASの対象にも入っていません。キプロスはまだシェンゲン協定に加わっておらず、EESも運用していませんが、ETIASが始まれば対象となる30か国の1つです。

ロンドンで乗り継ぐだけでも英国のETAは必要?

ヒースローかマンチェスターで英国の入国審査を通らずに乗り継ぐなら、一時的な免除により不要です。数時間でも入国審査を通るなら必要で、料金は20ポンドです。

シェア
旅の準備はできましたか?

200+の旅行先に使える旅行用eSIMが、1分以内に手に入ります。

ヨーロッパのeSIMを入手 →

あわせて読みたい